シリコンバレーに本社を置くオンラインストレージYouSendIt。
YouSendItというわかり易い名称と、紙飛行機を模したロゴがキャッチーなクラウドストレージサービスである。
1年前にチェックした時はWorkStreamというコンテンツベースのコラボレーションサービスを提供していたと記憶しているが、現在は社名そのままのサービスでコンセプトも一新して再始動しているようである。
オンラインストレージで一歩先を行くDropBox。しかし、何かとDropBoxを業務利用するには課題が多い。
WEBでもDropbox Alternativeと表明しているように、YouSendItはセキュアなファイル共有が必要な企業利用を想定している。
機能としては、ローカルフォルダ同期だけでなく、その名の通りファイル送信/共有を中心の使い方が可能である。
また、YouSendItの特徴は、署名(Sign)機能である。iPhoneやiPadなどのスマートデバイスAppで真価を発揮するのが、受信したPDF文書に手書きサインを添付して送り返すなど署名文化の欧米のビジネスシーンを意識した機能が面白い。
紹介動画を見て頂くと分かりやすい。
利用にサインアップが必要ではあるが、YouSendIt無償版でも2GBのクラウドストレージと50MBまでのファイル送信が可能。また無償版にはファイルDL回数やファイル送信時の保持期間などの制限がある。
ただし、ファイル送信にあたっては、[Verify Receipient Identity]オプションをチェックしておくと、ファイルDL時に認証されるので、送信者が意図していない相手への転送が出来ないように配慮されている。
また、2GB以上のファイル送信、および無制限DLが可能なオプション($9.99)、ファイルにパスワードを設定して送信するオプション($3.99)、ファイルがDLされた事を通知するオプション($3.99)などの有償オプションを必要に応じて設定することも可能だ。
有償版のYouSendIt Pro Plusには、$15.99/月(年間で$159.99)でアップグレードが可能。オンラインストレージ容量無制限など限定機能が解除される。
専用ネイティブアプリは、国内のApp StoreからもiPhoneAppがダウンロード出来る。
Dropbox代替としてのビジネスクラウドストレージとしてYouSendItへの期待が大きいのだが、残念なのは未だ日本語対応していないとこだろう。
フォルダ名、ファイル名に日本語があるとiPhoneAppでは???、WebAppでは—と文字化けしてしまうのである。この辺りは日本市場への本格進出のタイミングで改善されるだろう。
Twitter YouSendIt
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